新しい山行での楽しみの一つに 新しい出会いがある。 今回の針の木小屋での宿泊では 夕方の天気予報を皆が心配してみていたが 雨、雨、雨・・・・・・ 次の日の予定はそれぞれ違うが どうしようか迷いつつ 眠りについたが 夜中の雨音の大きさには 何度も目が覚めるほどで 「あ~やっぱり天気は期待できないのか」と。 朝になるとそれぞれのグループに別れ出発の準備。 私達は 昨日蓮華岳付近でであい、 「今何時ですか?」と聞かれ「今夜の宿泊は同じ針の木小屋ですね~」としゃべった人と 朝になってからも「よかったら 一緒に大雪渓を下りましょう」ということになった。 「ほかに男性二人も 下りるそうですので 皆で一緒に行動しましょう」と。 激しい雨のため ザックカバーをつけ合羽を着て アイゼンをつけて いざ出発・・・・・ 結局もう一組の夫婦とで7人の 列。 かなり急な斜面なのでアイゼンをつけていても 怖がって なかなか進まない。 男性二人組のうちの一人は大学の山岳部の顧問ということで 慣れておられ いろいろなアドバイスをくださる。 昨夜の大雨で 恐らく流されたのであろう、木と周りの泥が数百メートル上の方からの後も残して 雪渓上に 転がっている・・・・ ちょうど真ん中くらいでは 落石まであって 怖い思いもした。 いつ落石があるか分からないので 常に気を配っていなければならない・・・・ 2時間近くかかってやっと ある程度安全な場所まで降りることが出来 ほっとする。 扇沢では偶然 全員が同じ場所に駐車しており そしてまた同じ温泉に全員が寄った。 温泉では夫が大学の顧問の方と話をかわし 「どこの大学ですか?」と尋ねたら なんと東大のスキー山岳部の顧問に乞われ 剣岳でキャンプをするため その足慣らしのために ここに登ったらしい。 前日も顔を合わしていたのかもしれないが 朝食を隣合わせで食べ少しだけ 話した。 その人と一緒に下ることになったのも全くの偶然。 雪渓を下りるときの指導も指図もすごくさりげなく 素敵な人だな!と思ってはいたが 東大出身の方だったとは・・・・そして昭和18年生まれの69歳だそうで私とまったく一緒。 その方と行動を共にしておられた人はどういう立場の方かはしらないが その方もとても笑顔が素敵でいつ