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9月, 2019の投稿を表示しています

家族って??

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血のつながらない大人の間をリレーされ、 でも本人は全くそれを苦にもせず 17歳になった森宮優子。 本人が全く覚えていない産みの母、そのあと母になった気ままな梨花さん、父親は本当の親を入れて3人。 それでも愛情たっぷりに育ててもらった優子自身は 全く不幸とは考えていない。 とてもおっとりしている。 3人目の父「森宮さん」とはお互いに 「森宮さん」「優子ちゃん」と呼び合い 一緒に夕ご飯を食べている場面が多く出てくる。 森宮さんは東大出の会社員なのに 優子ちゃんとご飯を一緒に食べられる時間に帰ってきていて 頻繁にかなり手の込んだ料理を作って優子ちゃんを喜ばせようとする。 読みながら 「ありえない」「ありえない」と何度も思った。 でも血がつながっていなくても母親になろうとした梨花さんが 「優子ちゃんの母親になって  明日が二つになった 」 「自分の明日と自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる、 親になるって未来が二倍以上になることだよ」 こんな考えで 縁あって母娘関係を作ることになった娘と楽しく暮らしていけたら 楽しい日々だろうと思う。 優子ちゃんが結婚することになって 森宮さんと離れることになった時に  優子ちゃんが「高校生の私を引き取ることになった時に ちょっとは抵抗あったでしょ?」と 森宮さんに投げかけると   「子供のころから必死に勉強して東大に入り 一流企業に就職して そこでゴールした感じがしちゃって 目指すものが何もなくなって自分の時間を持て余していたのさ」 「・・・」 「自分じゃない何かのために時間を費やすってこんなに意味のあることなんだと知った。自分のためでは出来ないことも子供のためならできる」 なんだか作りごとのきれいごとばかり・・という気が読みながらずっとしていたが  読みながら 「気持ちがやさしくなれる本」「心が落ち着く本」なのも 間違いない。 そして・・・結末がすばらしい!! 結婚式に3人の父親全員がそろって出席。 バージンロードを 優子ちゃんと腕を組んで歩いたのは・・・・・? この場面では 涙があふれ出た。上手にまとめられている。 この本は 2019年本屋大賞に輝いたもの。 どちらかというと 女性向きの本かも知れないが 読んで気持ちがやさしく

台風が近づいているというのに

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大型台風17号の予報で 天気が悪くなる方向なのに 息子が高校生の子を連れてくるという。 息子の中学校時代、伊吹山夜間登山の予定の数日前に 夫の父親が亡くなり その行事に参加出来なかった。 「滋賀県出身なのに 伊吹山に登っていない」と 最近気づいてぜひ伊吹山に行きたい…と思ったらしい。 でも 歩いて登る気はない。 ドライブウエイで連れて行ってほしいのだという。 しかし 22日も23日も台風の影響で悪天候まちがいないし 「伊吹の頂上はそうでなくても寒いし 霧で真っ白なら何の意味もないし 車酔いするために行くようなもんよ~~」と なんとか 予定を変えないかと やんわり忠告したつもりだが  本人の意思は固い。 高校生の子が親と行動を共にするのも 今くらいまでかもしれなし まぁ 何とかなるかと 我々二人 あきらめ(!)の気持ちで 21日夕方二人を迎えた。 22日朝目が覚めると 日が照っている。 夫など 全く行く気はなかったけど 「それじゃちょっとでも早く!!」と急ぎ朝食をとり慌てて用意し出発。 ドライブウエイ入り口で 「頂上は風がきついので注意してくださいね」と。 全長17㎞ 車酔いしないようにのろのろ運転しているのに 後ろから来た車は一台のみ。 30分ほどの間に見える景色に「あ、沖ノ島だ」「あれは 竹生島」「名古屋の方も見える~」と 息子たちは大喜び。  駐車場にも二台のみ。 9時前に着いた。 スカイテラスも当然ながらまだ開いていない。 シオガマギク 頂上に向かう・・・ 雨よ!降ってこないで~という気持ち サラシナショウマ コイブキアザミ イブキトリカブト フジテンニンソウ ナギナタコウジュ  頂上に近づくにつれ とんでもなく強風になり 立っているのがやっと・・・ 息子は琵琶湖を見たいから・・とフェンスのそばまで行くが 「突き上げてくるような風だった~」と。 本当に「 これまでに経験したことのないような風 」だった。 チンパンジー3匹!! この画像を見た息子が 「山の高さが全く分からない!」などと。 カメラを向けている私が吹き飛ばされそうになりながら 腰をかがめ 必死の思いで写したもの!! 息

アカメガシワ

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希望者のみ アカメガシワで草木染の日。 息子たちが横浜から来るというので 参加しないつもりだったが 20人募集なのにひとケタしか申込者がいないというので 申し込み、さんかすることにした。 例年だと 申し込み初日に電話が殺到するというのに 今年はどうしてなのか?? きっと何かの行事と重なったのだろう。 あいにく雨の日。 レーヨンのストールを染める。 アカメガシワを大量に採取してきて乾燥させ それを大鍋で ぐつぐつ煮だし 染液を作る。 それまでに レーヨンの布地を下処理もしてくれている。 たった半日で 草木染を経験させてもらえ こんなありがたいことはない。 11名の参加だったが 大鍋に水を入れ過ぎたとかでなかなか沸騰せず そのおかげ(笑)で 模様付けをじっくりできた。 講師の人たちが たくさんの木切れを持ってきてくれたので 模様つけはほとんどの人が 布を思い思いにたたみ、木で挟んだ模様。 いわゆる 「板締め絞り」 模様をつけ 染液がしみ込みやすいように 水を含ませて 染液が沸騰するのを待っている状態 染液につけている 20分くらい  アルミ媒染は黄色っぽい色、鉄媒染は黒っぽい色。 染液と媒染液のバケツの中を行ったり来たりすると 濃くなるというので繰り返す。 . これまでにも何回も経験させてもらっているけれど 結んだ紐をとるまではなかなか自分の模様の予想がつかない。 だから楽しいのかもしれない。 お世話してくださった関係者の皆様、ありがとうございました。

超!上級コース ??

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三日目。 今日下山するコースは なかなか困難なようで 慎重に歩かなければならないのと 駐車場からの道路が工事中で通行できる時間帯が かぎられているので 早めの出発。 5時に朝食が食べられるというので 4時過ぎ起床。 常念小屋の朝食 5時25分小屋をあとにする。 歩きながら 日の出を・・・・ 難コースということで 緊張しながら歩みを進める 常念岳へ向かいながらうしろをふりかえると ご来光を見るために小屋からたくさんの人が待機している 前日下山してきた常念岳の途中まで登るが 常念岳の影が・・・ 槍ヶ岳をふりかえる トウヤクリンドウ 登山道にたくさんあったが前日はほとんど気づかなかった 歩きにくい登山道を「3年前はこんなはずじゃなかったのに…」と思っていると なんと 目の前に オコジョ の姿が。 オコジョの動作はなんとも言えずかわいい。 ひょこっと出てきて 首を振りながらこちらを向き また チョコチョコ歩き出しこちらを向き・・・・ でもカメラを向ける時間はなかった。かわいくて幸せな気持ちになれた。 ここから先、「前常念」までの道は ほぼ水平移動だが 岩がたくさんあって とても歩きにくい。 この日も富士山がはっきり見える 「4時ころ出てきた」などと言う若い男性が 単独で数人登ってきた。 前常念からの下りはストックを収納して両手を使って下山。 緊張する。 滑落しないよう…・石を落とさないよう・・・・ ある程度高度が下がったら今度はストックを一本で。 次々登ってくる人とすれ違う。 「山はなめたらあかん」 というTシャツを着た人も登ってきた 。 本当にそうだ。行者小屋のシャツらしい しばらくしたら樹林帯に入る。ストックをザックからだし2本にする。 また 一人一人・・・と登ってくる人とすれ違う。 女性の単独行も何人か・・・・ 滑落の危険はなくなったが 道がぬかるんでいるし 木々の根が登山道にはびこっていて とても歩きにくい。 2回滑って膝をついた。 「つづら折れの長い道」と聞いていたが 本当に長かった。 ずいぶん大勢の登山者と出会ったが ここを登るのもかなりしんどいだろうと

雲海

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この日は蝶ヶ岳から常念岳へ行く行程なのでゆっくりの朝食でよいので 朝もゆっくり寝る。 ちょうど5時半ころの日の出なので 見に外に出たが雲が少し沸いていた。 6時半ころ 蝶ヶ岳ヒュッテとお別れ。 常念までは 何回かの下り登りを繰り返すが 天気は申し分ない。 ヒュッテとお別れ 奥に 富士山 ライチョウ 登山道を歩いていて 私の足元10㎝くらいのところだったらしい。 もう一羽茂みにいる。 ふみつけなくてよかった~~ 保護色になっているので 全く気づかなかった 富士山が見える 池?沼? オヤマリンドウ チラホラあった ウメバチソウ 1個か2個ずつ数か所にあった 槍ヶ岳(右端)といったんお別れ 左斜面、わずかに紅葉している ウラシマツツジもまだ 赤くなりきっていない 頂上には 先に到着した人が・・・ 常念岳からの槍ヶ岳 頂上にあった イワギキョウ 頂上から 一時間ほどかけて下山し、常念小屋へ。 ちょうど昼頃 「12時から飲んだら飲み過ぎる~」と 有志(笑)だけで  お茶だけ持って 横通岳(2767m)へ。 この山は 3年前 燕岳から常念岳へ行くときに 横に見ながら 通り過ぎた山。 ほぼ1時間かかって登ることが出来た。 ここからの景色はまた 違って見えた。 特に雲海がものすごくて 山の周りず~~~っと覆っていて じっと見ていると 海の中にいるような錯覚を起こしそうだった。 ここから見る槍ヶ岳は一層とがって見える 登るのは反対側斜面らしいが 見ているだけで怖~い 大相撲秋場所の途中なので 小屋の談話室では 大勢がテレビの中継を見ていた。 われわれの仲間男性3人が ビールを飲みながらその場で大いに盛り上がっていたが そばにいた男性、名古屋から来ているそうだが 鈴鹿山系にもよく登っているとか。 そして 100名山ではなく 100高山 を目指しているそうで「100高山はなんや?」 と調べてみた。 富士山から高い順に番号