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5月, 2014の投稿を表示しています

まっしぐらより他なく

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尊敬する女性の一人に 羽田澄子さんがいる。1926年生まれだそうである。 新聞の「仕事力」という欄の記事。 30歳の時に記録映画の監督を任され それ以来 「なぜ?」と感じるとその先を知りたくて 時間も労力も、周囲の心配もすべてを超えて 探究心をとことん突き止めてきているそうである。 「もんしろちょう」をキャベツに卵をふ化させ 生態を追う実験を続けたり  「うすずみの桜」も4年の歳月そこに通い続けて作った作品だそうである。 そして このように語っている。 自然のほんの一部を知るだけでも 謙虚で根気強い努力が必要、手間や年月がかかり すぐに結果が出ない仕事はかぎりなくある、でも自分の気持ちさえ途切れなければ 必ずゴールにたどり着く。

大人になってもお話し会

もう何年も続いている「おとなのためのおはなし会」に久しぶりに出かけた。 行くたびに感心感動して帰ってくる。 ほとんどの方がずーっと長い間活動を続けておられ すばらしい語りをする。 ひと時 世の中の憂さを忘れさせてくれる。 今日プログラムの中にあまり見かけない名前の人がおられる、と思ったが どういう事情か分からないが 今日はとりやめる、とのこと。 そのかわりに・・・というか 時間が少しあくから・・・と まどみちおさんの 詩二つをベテランKさんが 語ってくれた。 滑舌もいいのだけど テンポもすばらしく引き込まれた~      あいうえお あいうえおはあおいでいる あおいうちゅうの あおいうえを かきくけこはかたくてこちこち かきっとくけっこ かむけいこ さしすせそは すずしそう さやさや そよそよ ささ すすき たちつてとたち たてついた たてと ついたて つったてて なにぬねのはね ねないのね なきのなみだに ぬれながらにね はひふへほはん はなはずかしい はひひ ふふふ ほほがはれ まみむめもはもう むやみにねばつく もっちりむっちり あみまむれ やいゆえよは やわいようよ ぶよぶよぶゆぶゆ やわやわよ らりるれろなら ろれつがもつれる らるりり れるりり ろれろれろ わいうえおは おおさわぎだわ わいわい わやわや てんやわんや この詩を リズムをつけて語ってくれた。感動!! 自分で読むのと 聞かせてもらうのとはこんなに違うのか~~ と実感

山のいたましい事故

今年の大型連休中も 山での遭難事故が相次いだ。 春にはなっていても 高山だと冬山となんら変わりはない。 今回でも大山で遭難した4人の若者はチノパンにジャンパーで なんと靴も街履き用だったという。そして上級者向きのコースを歩き 前にも後ろにもすすめなくなって救助を要請したらしい。 助けてもらえたのは喜ぶべきだが 人騒がせであったのには違いない。 論外である。 最近 近隣の市の60代男性が 比良山系で遭難し 大勢の民間ボランティアの人の助けを借りて 思わぬところで亡くなっておられた、のが発見された、というのも記憶に新しく、普段山登りをする我々も 一歩間違えば 恐ろしいこともありうる、と常々肝に銘じていなければならない、と思う。 登山家の田部井淳子さんは「それでもわたしは 山に登る」に書いておられるように『 頂上に立つ こ とより 行った人数と帰りの人数が同じであることの方がずっと大事 、と考える』   これは 無理を戒め、撤収を決断する勇気の大切さを説いていると思う。 田部井さんは中国の天山山脈に女性だけで挑戦したとき、テントで寝ていると雪崩が起きた。直撃ではなかったそうだが 風圧でテントごと飛ばされた。 朝になるのを待って 皆を説得し 登山をあきらめて帰国したのだそうである。 多くの経験を積んでいる田部井さんだからこそ そう決断できたのだろうし、その判断をしたキャプテンにみな従ったのだろう。  

山ガールスタイル

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鈴鹿の山の頂上で ばっちり山ガールスタイルの4人に出会った。 私たちとは反対方向から登ってきたようだが 「こっちには何があるの?」などと言っている!! 我々は 満開のシャクナゲの並木、というか・・満開のシャクナゲのトンネル、というか・・・・ とにかくものすごい量のシャクナゲを見てきたところで興奮状態だったので 「そっちには シャクナゲ咲いていたの?」と聞くと  「いいえ~なにも・・・・」 「じゃぁ~ぜひこちらの途中まで行って満開のシャクナゲを見て行って・・」 「おばあさんになるとおせっかいだけど せっかく来たんだからきれいなシャクナゲを見て 遠くの景色がよく見えるところまで行ってよ」 4人は素直に歩きだし そこまで行ってめいめいが岩に腰掛け 昼食をとっている。 その様子を見ていると 若い子なのにぎゃあ~ぎゃ~騒ぐでなく 静かに食事をとり お互いに写真を写しあったりしている。 連休も終わった今日なのに 4人そろって来ているということは 何か特別な職業についている子たちなのかしら・・・・ 格好を見たら 相当歩いているような感じだったけれど この山に来るのにシャクナゲの情報を知らないで来ているなんて… でも 素直で感じの良い4人の山ガールさんたちでした!

植物に親しむきっかけ

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以前 自然を観察する森で講義を受けたことがある。 その時の講師は「 名前を覚えるよりも 植物の不思議さ、賢さに感動する方が大事!! 」と 話してくれ 名前を覚えなくてもよい、というようなことを話してくださった。 確かにそうかもしれない。 その時には 山野草のショウジョウバカマの増え方について いかにして他のものに負けずに増えていくか・・・ということを教えていただいた。 確かに植物の生きる力などには感動したが・・・・ ショウジョウバカマ でも私は山歩きをして 珍しい花や木の実などに出会うとそれがどういう名前なのか知りたくなる。 写真を写してきて 帰宅後ネットで調べ名前がわかると より一層親しみを感じるから不思議である。 このごろは忘れないように 画像に名前を入力しておく。 そうすると 見るたびに名前がインプットされ、 物忘れがひどくなっている自分でも思い出しやすい。 今朝の新聞に 植物観察のガイドをしている方の文にこのようなのがあった。 「草木の名前には 名づけた人の独自の考え方や見方が織り込まれている」として オランダミミナグサ・・・・ネズミの耳に見立てて アスナロ・・・・・明日はヒノキになろう・・から アスナロの葉の裏側 こぶし・・・・果実が握りこぶしに似ている ナナカマド・・・・ 七度かまどに入れても燃え残るから そういえば思いつくのは イカリソウ・・・・4枚の花弁が距を突出し錨のような特異な形をしているため イカリソウ  サギソウ・・・ 野生の蘭であるが  鷺(さぎ)が羽を広げたような姿から これらの命名は 誰もが納得するだろう。 ついでに言うといつも登る近くの山には トンボソウが咲くので常連の間で話題になる。 トンボソウ まだ蕾がついていない あまり植物に詳しくないある常連さんが 「サギ草の命名は分かるけど これはどうしてトンボソウ ?? 」と聞いてきたので 「私に聞いてもわかりませーん!  命名者に聞いてくださ い」 などと答えてしまった。 ちょっとかわいくないなぁ~