上には上がある・・・ 物理学者 米沢冨美子さん

大学時代の2年先輩に M 製薬会社に就職していたのに退職し 大学院に入り直し 修士課程博士課程にすすみ その後も大学の助手を経て教授にまでなった女性がいる。

結婚もし お子様も二人育てられた。

あのころは 今のように女性が働くのは当たり前の時代ではなかったので その先輩のことを 「彼女は特別!」という思いで見ていた。もちろん尊敬の念ももちつつ・・・・

しかしその数年先輩の 米沢冨美子さんの話を聞いて 「うわぁ~~上には上がある」と思ってしまった。
以下に【私の履歴書】を読んだ人の感想文に少し手をくわえて・・・・


*** *** *** ***               *** *** *** ***

紙おむつも全自動洗濯機もない時代、また、夫は家事育児を全くし​ないのが当然の時代に、孤立無援で1人で子育ても家事もし、その​中でめざましい成果を上げていかれるさまは、あっぱれというしか​ない。 

小さい長女を抱えて次女を妊娠し、つわりで苦しんでいるときに、​休日も家事をせず寝転んでいる夫に「君が勉強している姿を最近見​なくなった。京大の助手になったぐらいで慢心してたらいけないよ​」と言われ、
言い返すどころか、その夫の一言を逆に発憤材料にして、睡眠時間​4時間で机にかじりつき、つわりも気合いで消し、ものすごい研究​成果を上げるなんて。

お子さんの迎えのために、毎週の研究会もさわりの部分しか聞けず​早退しながらも、「このくらい後からいくらでも取り返せる」と思​っていた。
また、子どもがいると海外はおろか国内の学会ですら参加が難しい​ことが常に悩みの種なのだけど、米沢さんはいとも簡単に子連れで​海外をも飛び回り、国際学会にもいつも子連れで参加し、お子さん​は会場のいちばん後ろの席に座らせておいたという。お子さんと一​緒の学会での写真が、ドイツの地方紙の1面を飾ったこともあった​とか。

さらに、この方、3人のお子さんの教育にも手を抜かないどころか​、すごい教育ママだったそう。
自身のアメリカ留学から帰国後、お子さんたちの英語力を衰えさせ​ないためにもあらゆる手を尽くす。お子さんたちをアメリカのキャ​ンプに入れるため、毎夏企業と契約して渡米し、ひと夏で集中して​研究し成果を出す。3年間アメリカ人女性を住み込みで家に置いて​お子さんたちと会話させる。水泳もとことん極めさせようと京都踏​水会に入れて毎週送迎し、琵琶湖の遠泳にも参加させる…

いやあ、そういう、研究も子育ても手を抜かず極めて来られた、す​ごい傑物の生き方を毎日読んでいると、「子どもがいるから無理」​というのは、単にものぐさの言い訳に過ぎないことがわかる…



*** *** *** ***

論文もほとんど毎年提出しているらしいし、常に新しいことを研究しようとしておられる。

最愛の夫を亡くされた時の 最後の抱擁の下りにも感動させられた。

コメント

このブログの人気の投稿

牛乳パックで小物入れ

リリアン編み

熊!!あらわる   そして 山を守る使命感!