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そろそろ紅葉が始まって

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 近畿地方はこの23日こがらし一号が吹いた。観測史上最も早い、のだそう。今年は梅雨が長かったり 夏はとんでもなく暑かったり・・いろいろと記録に残る年だ。もちろん新型コロナが流行!ということが 歴史に残る最も最大の出来事だけれど・・・ 全国的に晴天という予報の今日、久しぶりに鈴鹿へ4人で行ってきた。久しぶりなのは我々二人だけで二人はそれぞれ昨日も違う鈴鹿の山を歩いてきたのだが・・・ 7時50分大河原橋から歩き始める。今の時期、花は望めない。 でもアキノキリンソウ、リュウノウギクは 画像がないが センブリ、ママコナ、トリカブトがかろうじて残っていた。 途中、「さては ナメコ??」と近づいたが ヌメリスギタケで これも食用になるがちょっと遅すぎたらしい。 でもシロモジの黄色、ウリハダカエデの朱色,ドウダンつつじの真っ赤がとてもきれいだった。 水沢岳からは 鎌ケ岳の特徴ある姿のがよく見える。 水沢岳の頂上付近には サルトリイバラがびっしり赤い実をつけていた。でも実の大きさはとても小さい。 イワクラ尾根へ向かう途中、真っ赤なドウダンつつじがあり 「これを逃す手はない」などと言いながら 一斉にカメラを向けたが・・・ 水沢峠から水沢岳をピストンし、 水沢峠を通ってイワクラ尾根を経て 小岐須(おぎす)峠へ。もう一時近くなっていたので 宮指路(くしろ)岳はあきらめた。ドーンと台形状の山が見えたが下から眺めるだけにした。彼ら二人のペースだと楽に行ける距離だけれど「無理はしないでおこう」と。 帰宅後調べたら 8年前のちょうど同じ10月26日に 宮指路岳に登っていることが分かった。そのときは先に仙ヶ岳に登ってから宮指路岳に登っていた。紅葉の色づきは8年前の方が進んでいた。 紅葉はあと一週間くらい後かな? 反対側から見た宮指路岳 小岐須から林の中へ入ったが すぐ林道が見え、林道歩きになった。ウリハダカエデが青い空に映え美しい。 林道は長かった~~ コンクリートで固めた部分も多く 山道を歩くのと違い 林道歩きは 楽しみも半減かな? でも久しぶりの落ち葉の上をカサカサ音をたてながら歩く心地よさったら・・・ 幸せだった~~ 7時間弱 山中にいたことになる。 歩数はなんと30,000歩を超えていてびっくり。 高低差はあまりなく 林道歩きが多かったせいで歩数は多いのだと思う。でも帰宅したらやはり足はど

いつの間にか秋・・・・

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市内にある大笹原神社は 本堂が国宝に指定されている。 そこの奥に アケボノソウが咲いているとの情報が入り 見に行ってきた。 すでに男性一人が 本堂に手を合わせていた。ここをお参りする人はめったにいないらしくいろいろ聞かれ、ご自分のことを 「数え年84歳だけれど 雨以外は毎日のようにここにきている。500回になる」と話してくれた。そして火災のための防火装置として 火が出ると自動で消火栓が働き 噴水が起きるような装置が設置されているということも教えてくれた。檜皮葺の屋根のカーブは美しい。 横に「寄倍の池(よるべのいけ)」と説明のある池があった。底なし沼があり 昔水不足が続いて神輿を二基沈めて祈願したら 日照りが続いても枯れることがなくなったのだそう。 「アケボノソウは 奥にある」と聞いていたので 林の中に入っていく。でも 「日の当たるところにあるはずだから あまり茂っているところではないはず・・・・」など思いながらきょろきょろ歩く。 あった~~~それもたくさん 1mくらいの高さになっているのもある。 アケボノソウはリンドウ科センブリ属 この花を見るといつも思う。どうしてこのような不思議な色合いなの?この点の色の違いはなぜなの? 『クリームがかった白い花冠を夜明けの空に,暗紫色の小さな点や 緑がかった黄色の点を星に見立てたところから 名づけられた』のだそう、この大きめの点は蜜線でここに虫たちが集まってくる。 少し離れたところには 高く伸びたものがあった。わかりにくいが右、中央、左すべてアケボノソウ。 アケボノソウが固まっていたところに セキヤノアキチョウジもすごくたくさん咲いていてきれいだった。この色もとても素敵。秋らしい。 また 林の中の方には 「ハグマ」の仲間だとおもわれる花があった。上の方は枯れていて終わりかけだが・・・・ 先日横山岳で見た「モミジハグマ」だろうか?  ずいぶん葉に光沢があるので違うかもしれない また違う場所ではツリガネニンジンが美しく咲いていた。キキョウ科ツリガネニンジン属 この花も秋を感じさせられる

ハダカデバネズミ

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  この作家さんの本「博士の愛した数式」を読んだことがあり 内容から受けたイメージとは全く違う小説だったが 『すごく文章の運び方が上手!』と 感じたのを覚えている。 この本「とにかく・・」は新聞に月一度連載していたものをまとめたエッセイ集。46編。 年老いた老犬ラブをはじめとして鳥の小説を書こうとして飼い始めた一羽の桜文鳥ブンちゃんのことなど。 それぞれののエッセイの中にずいぶんたくさんのいろいろな種類の動物が出てくる。カバ、ザトウクジラ、アメーバ etc. 中でも ハダカデバネズミのことは私は今回まで知らなかったが この作者はあることでこの「出っ歯のねずみ」のことを知り この生き物を気にいって ハダカデバネズミのことを書いてある本を机のそばに置き執筆に悩んだ時にそれを眺めているという。  それどころか「本音を言うと仕事机のわきに巣箱を置き、実際に飼いたい気持ちがある」のだとか。東アフリカに生息し、地下に穴を掘って生活しているらしいが 作者はこの動物の生態、というか社会生活に惹かれたという。 「でもねずみでしょ、どんな形をしているの?」とネットで画像をみたら 出っ歯は確かに愛嬌があるかもしれないけれど 皮膚が薄く内臓が透けて見える感じ。だから「ハダカ…」と着くのだろう。 どちらかというと私にとっては気持ちが悪い。 いくつかのエッセイの後に このハダカデバネズミを抱っこする機会があらわれた、とも書いてある。群れの中にたった一匹の女王様がいて 赤ちゃんが生まれた後の群れの行動などは確かに興味はあるけれど・・・ これらのエッセイの中には いろいろな本の中身が引用されていて その本を自分も読んでみたい、と何度も思った。 なかでも「世にも奇妙な職業案内」と「機嫌のいい犬」はぜひ読みたい。 どのエッセイも 小さなものや何気ないものに対して愛情をもって接し 観察しておられることを感じ、小川洋子さんの人柄がそういう方なのだ、と感じた。 ご本人の写真を見て 「額の広い人・・・」と思っていたが 洋子さんが子供のころ母上は「額に髪の毛がかかると頭が悪くなる』と思っておられたそうで 常に前髪を頭のてっぺんで結わえていたのが原因で 「大きすぎる顔を髪の毛で隠そうとしても言うことをきかず テカテカした額が出てしまう」と 一つのエッセイに書かれていて笑ってしまった。