60年後!!?
生まれたばかりの赤ちゃんが病院で取り違えられる!! そんなことがあるの? と思ったのは 私が中学か高校の時ではなかったか・・・・ それは4歳の時に取り違えに気づき お互いに産みの親に所へ帰った・・・ その時のことを思い出しながら 福山雅治主演の映画「そして父になる」を見た。 親は非常に苦悩する、ということは容易に想像できるが この映画を見て そんな生易しいことではない、もっともっと計り知れない苦悩に満ちた悲劇!と考えさせられた。 いまニュースになっているのは 60年前に取り違えられた男性が DNA鑑定で 取り違えであったことを 確信したそうで 裁判所は 「その無念の心情は察して余りある」との判決。 実の両親は 本当のことを知らないまま亡くなってしまっている。 真の親子として会う機会は永遠に断たれた。 今回、明らかになった取り違えの事実は 両方の家族の経済力に大きな差があること。 「そして父になる」の設定も 教育一家と自由奔放に育てている家族の間の取り違えで 経済的にも大きな違いがあるように描かれており よく似た設定であることに びっくり!! 60年前の真実を知った男性の衝撃は計り知れない、果たして 知った方がよかったのだろうか…という気もする。 いずれにしても 取り違えた病院の 罪の深さを 思う。 このような事件に巻き込まれた世代より少し前、 我々が生まれたのは 自宅にお産婆さんが来てくれ おばたちがお産をする母の代わりに 家事を引き受けてくれたりお産の補助をしてくれたり…という時代だったから 取り違えられる可能性はなかったが その後数年の間に 産婦人科医のもとでの出産が当たり前!になってしまったからこういうことが起きるのだろう。 きっと これ以外にも多くの取違え事件があり しかし本人たちも周りも気づいてない、という事例がたくさんあるのではないか・・・・・ 今後こういうことは決してないように・・・・・切に願う。