お気にいり 作家
忘れもしないあの東日本大震災のあとに 書かれた本である。
5つの物語からなる。
「喪失の悲しみ」と 「再生への祈り」とが描かれている。
高校生の息子を亡くした母親の気持ち・・・・
母を亡くした 息子が 父親や姉と力を合わせて・・・
母の顔を忘れてしまった子供・・・
すべてを失ってしまったが あの年の三月までのカレンダーを欲しい家族の気持ち・・・・
etc.
これまでにこの作家の著書をたくさん読んでいる。
自分で購入したものもあるがほとんどが図書館で借りている。
図書館へ行くとまず、そのコーナーへ行き、新しい本があるかどうか確かめる癖がついている。
本好きな30代の姪によると 重松清の本は 「おばさん向き!!」らしい・・・・・
おばさん向きでも おばあさん向きでも いいの・・・(*^。^*)
心の機微に触れる部分があって 内容的にもどの本ももスッと入っていける・・・
作家の頭の中はどのような構造になっているの??と思うことばかり。
ストーリーの構成の仕方が すごく私向きなのかもしれない。
「その日のまえに」という本がある。
癌を宣告された妻がこの世を去る日を 「その日」として
つづった物語であるが 小編6つか7つがあり 「短編なの?」と 読み進むうち その一つ一つの
登場人物が上手に絡んでいて とても感心した。
この作者の中でもお気に入りの一つである。
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