衝撃!!

昨日の早朝、神奈川県の障がい者施設に 元職員が入所者を襲う事件が起きた。
19名もの命を奪い、職員2名を含む26名がけがを負った。
平成になってからの殺人事件として 最悪の被害者数だという。

容疑者は「意思疎通できない人は生きていてもしょうがないから 殺した」と話しているとか。
職員として勤務しているときにも 差別的な発言もあったらしいが 何とか防げなかったものか・・・・

たった一人で50名近くの人を次々刺しているときに 周りの職員は何もできなかったのだろうか?と不思議でしょうがない。
最近外国ではISなどによるテロが起きて 銃の乱射で大勢が命を落としているが そんなことも影響しているのだろうか。

この園で 36年働いていた太田顕さんは著書「一所懸命」に 【入所者により学ぶことが多かったし、所内作業の出来栄えや手際で優劣をつけようとする自分を反省し、指導者ながらむしろ彼らとのふれあいから学ぶ日々だった】と述べているという。

こういう事件の遠因は ひょっとしたら 最近は健常者が障がい者と触れ合う機会がないからではないだろうか。

私が小学生の時には かなりの知的障がい者がいたが 一日中同じ教室で過ごした。
〇田ケンイチ君という名前までまだ覚えている。
なぜか席替えをしても よく私の隣の席だった。
一年の半分くらいは 私の隣に座っていた。
授業のほとんどは理解できていなかったと思うが 休み時間には ほかの生徒が彼の周りに同じように集まり 話したり からかったり・・・していた。
簡単な足し算もできなかったので わざと「 2足す3は?」などと 問題を出し 笑ったりしていたが決して いじめとかじゃなく 遊び感覚だったように思う。
一緒にいる、それが当たり前の世の中だった。

この近所にもかなりの重症心身障害者がいた。
30年近くその子の成長を見てきた。
この両親はとてもよくできた人で ほかの子供たち同様とても大切に育てていた。
もちろん いろいろな意味で「大変だろうな・・・」とは思っていたが その子は私の顔を見かけると遠くから「おばちゃん!」と声をかけてくれるので 「は~い 〇〇ちゃん」と返事すると 照れて 顔を隠したりしてかわいかったことを思い出す。
知的障害があるからと言って こちらの思いが伝わらない、とか 向こうの思いがわからない、などということは決してないと思う。
今回の容疑者は数年この施設に勤めていて 障がい者と触れ合って 自分が癒されたことだってあったはずだと思う。

近所の人によると 「挨拶もきちんとして礼儀正しい青年」 だったというが その心の中は一体どうだったのだろうと思う。
本当に衝撃的で 残念な事件だ、
被害を受けた人の人数の多さもさることながら この動機を聞いた時によけいショックを受けた。




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