東北の高校生

８月１１日は　今年初めて　「山の日」という祝日　。
「海の日」が　先行したことに異論を唱えた人がいて  ２年前に制定された。
お盆休みと合わせて８月１２日という説もあったらしいが　３１年前日航機が御巣鷹山に墜落して
５２０名の死者を出した日なので１１日になった、らしい。

初めての「山の日」なので　新聞の一面の下段の図書広告欄は　「新日本山岳誌」　　「山怪」　などのほか高山植物図鑑、草花図鑑などに加え　「絵本遠野物語やまびと」　などが紹介されていたし　夜のテレビ番組も　山関係が多かった。

BS放送で　登山家田部井淳子さんが　東北の高校生９３名を富士山に連れていく場面があり　この行事はこれまで何度も行われていたようだが　今年の田部井さんは途中から　ペースダウンし　結局　二日目は登るのをあきらめて　高校生に声掛けをしていた。

５年位前に　癌を患っておられ、それでも　抗がん剤治療の合間に　あちこちの山に登っている田部井さんだが　　今回の映像を見ると　かなり体調が悪そう・・・・・・

この７月末の収録だが　あいにく悪天候だったが　高校生は９３名全員が　登頂。

田部井さんは自分がしんどくても一人一人に励ましの声掛けをしていたし　下山後の収録には　満面の笑みを浮かべ　「　この高さの空気を吸った　ということで　一人一人に　これまでにはない自信がついたことと思う」　とコメントしていた。

追記　２０１６．１０．２２
夕方のニュースで１０．２０　田部井さんが亡くなったことを知る
東北の高校生と登った富士山が最後の登山になったそう・・・・
あの日はご主人が付き添っていたが　よほど体調悪く　本当はベッドにいた方がよかったのでは・・・・
田部井さんが高校生に伝えたかったこと、しっかり受け止めて今年参加した９３名、環境問題を考えたり世の中の役に立つ大人になってほしい・・・・

登山後　高校生に感想の一句を読んでもらった、というがその中から一部を・・・・。

　

「富士山は　足を泣かせて　顔笑わせる」

「夏の富士　苦難乗り越え　見る景色　仲間と共に　頂に立つ」

「忘れない山頂で見たあの景色」

「富士山は俺の中ではエベレスト」

「日本一　ここに登った自分も日本一」

「雨の中　東北魂　見せつけた」

「歩き出す　霧の真夜中　富士登山　はげます掛け声　夏の思い出」

「思うより　厳しい現実　思い知る」

「頂上で　涙ちょちょ切れ　ポケモンＧＯ」

「スタッフの　サポート体勢　日本一！」

「登山中　〈山なめんなよ〉　母の声」

「富士登山　あっという間の　三日間」

「富士山の経験いかし　夢目指す」

「部活より　「楽」とか言って　ごめんなさい」

「こんなにも　ゴツゴツしてたの？！　富士山よ」

「見たことない　景色の先に　うれしさあり」

「初めての　経験生かして　次一歩」

「絶景に　呼吸忘れて　高山病」


句には　なっていないかもしれないが　独断と偏見で　私が　「高校生ってかわいい！」と思ったものを　ここにコピーさせてもらった