子育てのストレス

新聞の書評を見て 「読みたい」と思い、図書館に行ったらすでに多くの人が予約していて
やっと今回借りることが出来、読んだ。



いわゆる裁判員制度により選ばれた若い女性の裁判員は 我が子を風呂桶に沈めた被告人の女性が自分と同じ世代であったために 7日間の裁判に参加している間に 被告人の姿が自分の状況とダブってしまい・・・・・苦しみもがき・・・・というストーリー

かわいい自分の子どもであっても 泣いたりわめいたりで ちょっと無視したり 疎ましく思ってみたり そういう思いをすることは確かにあるのかもしれない。
主人公の女性も被告人も二人とも実の母親とあまりうまくいっておらず 時々 姑に赤ちゃんをみてもらうが 姑や夫のちょっとした言葉に傷ついて どんどん深みにはまっていく。

分らない話ではないが この作者の本は今までどれも面白く すぐ読んでしまうほど私好み(?)のストーリー運びなのだが この本に限り なかなか はかどらなかった。
やはり辛く切ないこの内容にもよるのだろう。

そういえば 久しぶりに出会った友人が「昨年 裁判員に選ばれた」と言っていた。
どのような事件を担当したのか聞かなかったが 平成21年に裁判員制度が始まる前に わたしは実際の裁判を傍聴したことがある。
傷害事件の裁判だったが 被告人の男性が 着席の前にジロリと 傍聴席をみたあの目つきを忘れることが出来ない。
こわかった~~~~
その時「将来 裁判員に当たったらどういう理由で断ろうか?」と  当たるかどうかも分からないのに真剣に悩んだ。

70歳を超えた今はもうそれだけを理由に断ることが出来るらしいので 心配することはない。

この小説にあるように やはり裁判員に当たった人のストレスは相当のものがあるようだ。

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