読書と記憶力

昔から本を読むのが好きである。
活字中毒・・とまではいかないが そばに何か書物をおいておきたい。

しかし・・・・である。
むずかしい内容の本はともかく 小説でさえ 読み終わったらすぐ忘れてしまう。
極端な場合、「ああ~面白かった~」と 本を閉じてすぐにでも その内容を忘れてしまっている。
年のせいではない・・・・・・と思う。
どちらかというと 昔からそうだった。


子育ての時代に 絵本にかかわるボランティアをしていて 有名ないろいろな作家さんの講演を聞く機会を持った。
自分たちが企画し 招待して来ていただいた一人に 椋 鳩十 さんがいる。
ご高齢だった。当時、今の私より年配だったかもしれない。



椋さんの 童話に接するきっかけになったのは 長男の教科書に「大造じいさんと がん」が載っていて 宿題が「それを音読して 家族に聞いてもらいなさい、」だった。
台所で夕飯の支度をしながら 息子の音読を聞いていて 「なんと 胸をうつ話だろう・・」と思い
宿題は 半分まで読めばよかったのだが 「おもしろいね~ もう少し聞きたいから 最後まで読んで~」と 頼んだ。

それから 図書館で椋さんの本を探し あれこれ読み それがきっかけでわが児童図書研究会で 椋先生に 講演をお願いすることになった・・・・・ 

来ていただいて直接お話をうかがったら 本から受ける印象そのままの とてもお優しい感じの作家だった。


その時に聞いたお話の中に「子供たちに絵本を読み聞かせすることに意味がある。 すべて忘れてしまっていても大丈夫! 聞いたことは心のどこかにきちんと残っていて それがあるときにひょいと 出てくる・・・・」 というのがあった。

自分が本を読んでもすぐ忘れてしまうが 折りにふれこの言葉を思い出す。
忘れていても 心の奥底に残っていて 人格形成に影響している・・・・と。

だから すぐ忘れるけれど 本を読む。

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