御嶽山の惨事

9月27日の御嶽山噴火のニュースにはびっくり仰天した。

当日すごく良い天気で 比良の山中で 「気持ち いいなぁ~ 最高!」などと思っていたころそんな大惨事が起きていたとは・・・・・

私たちが下山したら 息子からメールと電話が着信になっていて「御嶽山噴火! お母さんは行ってないよね?」 と。
数時間前に連絡をくれていたのに こちらからはナシノツブテで 息子はやきもきしていたらしい。


その時にはこれほどひどいことが起きていたとは思っていなかった。

その後のニュースには目を離せなくなってしまったが 日本にこれほどたくさんの火山があるとは・・・・
そして御嶽山が1979年に噴火していて その時までは 死火山だと言われていたらしいとは・・・・・
一体 何を信用すればいいの?と思ってしまう。


2007年にも小規模ながら噴火したらしいが 私たちは何も考えずに 御嶽山には4回も行っている。
2回は田の原からピークまでの日帰り。
そして黒沢口からの時には 二の池新館泊、 開田高原からの時には 五の池小屋泊。  
新しい小屋で 心のこもった夕食をいただき まだヒノキの香りが感じられる部屋でゆっくりして小屋の人たちとも楽しく情報交換させていただき 池めぐりを楽しみ、 近くのコマクサをたっぷり眺めてきた。
テレビの映像をみていると あの池の美しい色も 数々の高山植物も 回復するには数年か  もっとかかるのだろう。残念でならない。
亡くなった方が大勢いるし 怖い思いをした方もたくさんおられ その方たちにとっては 残念などという言葉では言い表されない 悲しみだと思う・・・・

9月初めから地震が日によっては10回以上も起きていたらしいが このような噴火が起きるとは 地震予知連絡会も予想できなかったらしい・・・・・
マグマは流れていなく 水蒸気噴火というそうだ。

土曜日で快晴、 そして八月の悪天候で山を楽しめなかった山ファンが 紅葉の時期に御嶽に訪れ 恐らく その直前まで 「あ~いい天気!!すばらしい~」と 幸せいっぱいの気持ちだったに違いない。
そして起きた時間帯というのは もっとも多くの人が頂上付近にいたと考えられる12時前で それが被害を大きくした一つだろう。


六根清浄の 信仰の御嶽山。
御嶽教である。
これまでの登山では 白装束に身を包んだ信者さんに多く出会っている。女性も裸足だった。
一度などは 強力さんが 神社の宮司さんを背負って登っているのを見かけた。

神様は 何に怒っておられるのか。 
人間には計り知れない 自然の恐ろしさを見せつけられた。



          *  *  *               *  *  * 

10月13日現在 亡くなられ 身元が分かった方   56名
           ご家族などから問い合わせのある行方不明者   7名

 現在台風19号で御嶽山付近は土砂崩れも心配されている。
 火山灰が積もり 凍っている 場所での捜索も 困難を極めているらしい。 
  
今朝の 「朝日俳壇」に伊賀市の男性の投句
      御嶽の怒る悲しき9月かな


         *  *  *               *  *  * 

10月16日夕方 年内の捜索を打ち切る、との発表があった。
昨日あたりから 雪も積もっているらしいし 二次災害があったら大変。
7名の方、そのご家族の方の無念さを思うと 胸が痛む。
他の山での遭難の捜索だって そんなに長くは続けないのだから 仕方がないのだろう。
この夏の広島の土砂災害でもまだ行方不明者がいるし 3年前の東日本大震災さえ、行方不明者がまだいる。 
自分が山登りをするものだから 御嶽山の被害者にばかり目がいってしまうが・・・・



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