仮処分

1月2月に再稼働した関西電力高浜原発に対して滋賀県の住民29人がさし止めを訴えていたが
3月9日 3号機4号機の運転さし止めを 勝ち取った。
大津地裁のすばらしい判断に 久しぶりに 気持ちが明るくなった。
抱き合い、涙を流す数十人の映像を見て 感激。
「いのちとびわ湖を守る運転さし止め決定」との紙が掲げられていた。

5年前の福島原発の問題が全く解決していない今の状況で 再稼働はあり得ないと思っていたが
アレヨアレヨと思う間もなく 再稼働され 暗澹たる気持ちになっていた。
運転開始から40年を超えている高浜1号機2号機を新規制基準に適合すると認めたこと自体
「原則40年で廃炉にする」というルールを破っているではないか・・・・
収益第一になっており 国民の健康を全く無視しているわけだから・・・・

しかし 原発さし止めと大津地裁が仮処分を出したその日の記者会見で 菅官房長官は「遺憾である。世界一の安全基準を満たしている原発が・・・・」などと言うコメントをだし 「一体世界一安全な基準て どうやって出すわけ?」と思った。

安全、安全と言われていた福島の原発が歴史上初めてという大惨事になっており そのあと片づけは全くというほど終わっておらず 収束の気配がないというのに・・・・
絶対ないと思われていた事故が起こった以上、日本は地震が多い国であること、あちこちに断層があること、その年による気候変動にもよるだろうし どんな方法で他の国と比較して安全であるといえるわけ??
世界一安全だなどと どんな基準?と 思ってしまう。


5年前の福島原発の事故で飯館村の長泥地区は 帰還困難区域に指定され  住民が皆散り散りになったそうである。
年に一度 もとの住民が集まり懇親会をするそうだが 『 いつまで結束を保つことが出来るか、今のうちに本を作っておこう 』 と思って 「もどれない故郷(ふるさと)ながどろ」という写真集をつくったそうである。
多くの聞き書きでたどった地区の歴史も子孫に手渡したい、との思いからだそうで 震災以前の風景もとりいれてあるらしい。

次世代を気遣う区長の言葉 「地球を滅ぼすために原発やってんだか、処分場も出来ないうちになんでやんだかって あの精神が俺はわかんない」

もっともである。

この言葉がすべてを物語っている、と思う。



数日後意見欄にこんな記事が載っていた

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