代書業
久しぶりにとても心豊かになる、そして面白い本を読んだ。
幻冬舎 小川糸著 「ツバキ文具店」である。
先代から継いだ11代目店主ポッポちゃんこと 鳩子が主人公。
文具店をいとなむかたわら、依頼された手書きを代わりに書く代書業も。
年賀状や 店の品書きなどを代書する仕事だと思っていたが そんなことだけではなく、恋文、絶縁状、認知症の母へ亡き父からの手紙、離婚の案内状 etc.
便せんや封筒を選ぶだけではなく、ボールペン、毛筆、万年筆なども依頼にあったものを選び 時にはガラスペンなども使用する、そして切手も季節や中身にあったものをとことん吟味して選んで投函する。
字体も依頼主にあっているように考え抜いて・・・・
依頼主から事情をじっくり聴いて 文章も考えるようだ・・・・
ポッポちゃんの周りに登場する人物も 5歳のQPちゃんから おばあちゃんと呼んでもよいバーバラ夫人まで 年齢性別を問わず 個性豊かで 魅力的な人たちばかり。
お庭にある桜を囲んで親しい人を招いてそれぞれ料理を持ち寄り 初対面の人もいるのに和やかにお花見、
現在はこういう人間づきあいはなかなかないと思うが うらやましいような関係、
鎌倉には高校の修学旅行で大仏を見に行った時しか訪れたことはないが あたりの静かなたたずまいが目に浮かぶような描写。
ポッポちゃんが 先代から教わった習わしもいろいろ書いてあったが 「七草爪」という言葉を初めて知った。
六日の晩から七草を水につけておき 翌朝その水に指先を浸して爪を切ることを言うのだそう、元旦から六日まではどんなに爪が伸びても切ることを許されないのだって・・・・七草爪をやるとその一年風邪をひかずに済む、という言い伝えらしい。
中身も文の運び方も私好みで ポッポちゃんの生き方そのものが理想的にも思えて
しばらくしたらもう一度読んでもいいかな、って思える本だ。
代書業は 昔は 識字率が低く、字を書けない人に代わって 手紙や書類を作成する仕事だったらしい。
私の父は小学校しか出ていないが 猛勉強をして脱サラ(昭和20年代にはこの言葉もなかったかも?)して 司法書士になった。
初めは家の一室を事務室にしていたが そのうちに事務所を借り きょうだい6人を育ててくれ 80歳を超えてからも現役で働いていた。
寡黙な人だったが 代書屋と言われると 気を悪くして 「司法書士は代書屋ではない」と憮然とした表情で言っていたのを懐かしく思いだす、
幻冬舎 小川糸著 「ツバキ文具店」である。
先代から継いだ11代目店主ポッポちゃんこと 鳩子が主人公。
文具店をいとなむかたわら、依頼された手書きを代わりに書く代書業も。
年賀状や 店の品書きなどを代書する仕事だと思っていたが そんなことだけではなく、恋文、絶縁状、認知症の母へ亡き父からの手紙、離婚の案内状 etc.
便せんや封筒を選ぶだけではなく、ボールペン、毛筆、万年筆なども依頼にあったものを選び 時にはガラスペンなども使用する、そして切手も季節や中身にあったものをとことん吟味して選んで投函する。
字体も依頼主にあっているように考え抜いて・・・・
依頼主から事情をじっくり聴いて 文章も考えるようだ・・・・
ポッポちゃんの周りに登場する人物も 5歳のQPちゃんから おばあちゃんと呼んでもよいバーバラ夫人まで 年齢性別を問わず 個性豊かで 魅力的な人たちばかり。
お庭にある桜を囲んで親しい人を招いてそれぞれ料理を持ち寄り 初対面の人もいるのに和やかにお花見、
現在はこういう人間づきあいはなかなかないと思うが うらやましいような関係、
鎌倉には高校の修学旅行で大仏を見に行った時しか訪れたことはないが あたりの静かなたたずまいが目に浮かぶような描写。
ポッポちゃんが 先代から教わった習わしもいろいろ書いてあったが 「七草爪」という言葉を初めて知った。
六日の晩から七草を水につけておき 翌朝その水に指先を浸して爪を切ることを言うのだそう、元旦から六日まではどんなに爪が伸びても切ることを許されないのだって・・・・七草爪をやるとその一年風邪をひかずに済む、という言い伝えらしい。
中身も文の運び方も私好みで ポッポちゃんの生き方そのものが理想的にも思えて
しばらくしたらもう一度読んでもいいかな、って思える本だ。
代書業は 昔は 識字率が低く、字を書けない人に代わって 手紙や書類を作成する仕事だったらしい。
私の父は小学校しか出ていないが 猛勉強をして脱サラ(昭和20年代にはこの言葉もなかったかも?)して 司法書士になった。
初めは家の一室を事務室にしていたが そのうちに事務所を借り きょうだい6人を育ててくれ 80歳を超えてからも現役で働いていた。
寡黙な人だったが 代書屋と言われると 気を悪くして 「司法書士は代書屋ではない」と憮然とした表情で言っていたのを懐かしく思いだす、
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