細密画
熊田千佳慕(クマダチカボ 本名熊田五郎)さんは 土の上にはいつくばって昆虫や小動物、植物を観察し 絵を描く姿が有名。
『自然は美しいから美しいのではなく 愛するからこそ美しいのだ』
『自然保護という言葉が大嫌い 自然を破壊するのを防衛するべき
まず心の中に自然を愛する苗を植え付けることが大切』
横浜の開業医の息子として生まれ小学校のころから「ファーブル昆虫記」を熱心に読んでいた。
東京芸術学校を卒業後 デザインの仕事をしていたが 戦時中日本写真工芸社で南方向けの軍部の印刷物の製作に携わっていた。
本意ではなかったにせよ 戦争に協力してしまったことを反省し 戦後は子供の夢を紡ぐ仕事の絵本作家、童話作家に方向転換したという、
60歳のころからで その後30年以上も自然の中に出かけて行って 虫や植物を徹底的に観察し6Bの鉛筆と小さな絵筆で自然のいとなみを映し続けたという。
どの絵も細かく観察して描かれているのがよく分かる。
昆虫もファーブル顔負けの観察力だし 植物もすばらしい。
ジャガイモの花を描いたものも よくまぁ、こんな部分まで…と感心してしまう。
私の好きな「ネジバナ」もとても素敵。
本の中から引用させてもらうが 誰の許可も得ていないので少しだけ加工してここに 載せさせてもらった。
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