去年とは大違い

 4時起床、5時少し前出発。
かなりでこぼこ道を運転してもらい 場所を見つけ駐車して5時半登山開始。
1500m付近か・・・
かなり寒い。
私はウインドブレーカーの中に羽毛のベストを着て歩き出す。

林道歩きほぼ1時間と聞いていたが ゴゼンタチバナとラショウモンカズラを目にし、山を歩いている実感がわく。

ゴゼンタチバナ

ラショウモンカズラ

しかし、「ここには コケイランとノビネチドリが 群生するはずなのに・・・」という場所に来ても コケイランがひとかたまりあるだけでノビネチドリは葉さえ見当たらない。
がっかり!!
コケイラン

下の画像は 2018.6.14  の ノビネチドリ
 

こんな ノビネチドリを期待していたのにとても残念!!


そのあと
 「かわった マムシグサがある 調べておいて~」と AG氏。
「テンナンショウには 間違いないでしょうね」と答えたが 家でネットで調べたら
絶滅危惧種のテンナンショウらしい。
イナヒロハテンナンショウ



林道の終点からは 合羽のズボンをはく。
笹が多いし、昨日夕方雨が降ったので濡れるから・・・・と。
歩きにくいと聞いていたが まさかまさか…こんなに歩きにくいとは・・・。
つづら折れの山道の両側にしっかりした笹が生い茂っていて歩きにくいことこの上ない。
山側のササを数本しっかり握って 滑り落ちないようにして歩く。
「いつまでこんな道が続くの? もう笹はいや!」と 一人心の中で思いながら とにかく滑り落ちないように歩く。

私の大好きなサンカヨウが 「今お目覚め」という感じで開いていた。
途中からは くっきりとした 御嶽山が見え 元気を取り戻す。

御嶽山
美しい!!

御嶽山の中腹から横の山には雲海が・・・


このように御嶽山が良く見える位置まで来たら 「もう笹はあまりないから 合羽ズボンを脱いでもいい」と言われたのでほっとしたけれど そのあともまたしばらく笹が生い茂っていて ズボンがだいぶ濡れたし そのあとは雪の残っているところを歩いたので 靴や靴下も濡れてしまった。
エンレイソウの白花

バイカオウレン
雪が融けているところには
道中ずっとあり とても美しかった

ショウジョウバカマ




イワナシ

白山
雪がずいぶん多い
ヒメイチゲ蕾
ヒメイチゲ

ヒメイチゲ
咲いているのもあった~
森林限界手前に咲くとか??
少しガスってきた~~

マメザクラ?
御嶽山
後ろに雲が・・・

ミネズオウ
しんどくてかがまないで写しているので
色もおかしい!
ハイマツ茂る道を先に行く男性三人
〇等三角点
濡れた私の靴が踏んでいる
三角点があるのは頂上だけではないのか~~
ここのコースでは必ずと言っていいほどライチョウに会えると聞いていた。
あまりにも快晴なので 今日は無理だろうと思っていたが 何んとちゃんと出てきてくれた。

親子ではなく つがいのよう
この辺りで10時半くらい。

足が重くて なかなか前に出ない。
笹歩きで疲れたのか 寝不足のせいか または 高度に順応できないせいか 頭痛がして
信じられないくらいしんどかった。

一歩一歩ハイマツの道を「しんどいしんどい」と思いながら歩く。
「もう花は無理だから 11時まで行けるところまで行って引き返そう」とUE氏。
去年は この辺りに ハクサンイチゲやキバナシャクナゲが咲いていたのだそう・・・

このコースでは誰にも出会ったことはないというが
今日も我々のみ
一人占めならぬ5人占め




乗鞍岳のピーク(剣ヶ峰 3026m)は ここから更に2時間近くかかるだろうと言われ あきらめざるを得ない。
男性だけならもっと早いペースで歩き可能だった、と思うが  2724m地点で昼食。
やはり 高山病気味か ご飯もおいしくなかった。

すばらしく良く晴れて気持ち良い場所なのに ムカムカして情けなかったが AG氏が
「ここは 2724m? 白山は2702mやろ? 白山より高いところにいると思ったら
達成感あるな~~」と笑わせてくれた。
気をつかってくれたのだと思う。
ホントに優しい人だ。
白山の方角
雲がたくさんになってきた

下山は ハイマツの上を踏みながら やはり登りよりはずいぶん早いペースで歩けた。
帰り道 サンカヨウの蕾が顔を出しているのを見つけた

林道まで下りたら正直ほっとした。
思わず「あ~やれやれ」と口から出た。


朝見ていたがフキがたくさん伸びているし ウドもたくさんあったので5人全員採取に夢中になった。
「今日は 花が少なかったから 代わりにウド採りじゃ~」とか言って。



これまで何度も行っているコースらしいが 今回あまりにも笹が生い茂っていて歩きにくいので 「もうこのコースはやめよう」とAG氏とUE氏。
日和田高原ロッジの人にも登るコースの説明をしたら 「聞いたことない」といっていたらしい。
誰も登る人がいないからよけい 荒れるのだろう。
体力の落ちているのをすごく感じてショックに思いながら 登っていたが 去年に比べても今年はかなり歩きにくくなっていたようだ。

昨日は 初見のササバギンランを見ることが出来たし ベニバナイチヤクソウのかわいい花にたくさん会え マイヅルソウの群落の美しさ、今日は雪解けのバイカオウレンの可憐な姿に触れることが出来、 そしてそして 雄大な御嶽山と白山を遠くから何度も眺めることが出来たのだし・・・・・しんどかったけれど楽しい二日間だった。

あのコースは 笹のことさえなければ 素晴らしいコースだと思う。
樹林帯の中をせっせと歩いて パーッと視界が広がり 森林限界に出る、山を歩く者にとって 理想的なシチュエーションだもの・・・・・♡♡♡

同行のみなさん どうもありがとう


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