伝統神事

長年自然観察の森で子供たちの活動を通してご一緒させてもらっているKWさんが 
映画を製作しているという話を聞いていたが 今朝の新聞に今日上映される、ということが載っており 午後から見に行ってきた。




自主制作で30分間の映画ということで 軽い気持ちで出かけたが 行ってみてビックリ!
700名近く入るホールは ほぼ満席。

2年に一度行われる伝統神事「サンヤレ踊り」を知ったKWさんは こんなすばらしいものを継承しなくては…との思いで 自主制作を試みたらしい。
題名は「サァ~行こか」


しかし 映画に関して全くの素人だし 初めのうちは地域住民の理解を得られず 苦労の連続だったらしい。
3年近くかけて作った映画は 人間関係のむずかしさ、出演者たちとの時間の調整の大変さなどを含め 困難が続き 何度もやめようと思ったらしい。

映画は【小学生の男の子が踊りを先導する太鼓をまかされ、祖父から熱のこもった教えを受けて後継者として育っていく姿を描いている】

今日は映画だけではなく イメージソングの演奏やパネルディスカッションなどもあって盛沢山だった。


このように熱意のあるKWさんのような人がいなくてはできないことだろうし お金の面など行政の協力と後押しがなければできないことだろう。
今日の観客の中には 近隣市町村の「街づくり委員会」関係者なども大勢いたようだ。


映画監督の巨匠中島貞夫氏や 立命館大学映像学部准教授谷氏なども参加してのトークがあったが 「この頃は誰でも写せるカメラができたので自主映画製作を試みる人が多いけれど どうしても 途中であきらめてしまう場合が多い。しかし ここの市長が映像に理解ある人だったし KWさんのなんとしてもこの映画を完成させようとする執念と情熱とで 完成に至った」 との 言葉が印象的だった。



そういえば
KWさんは 4,5年前 癌を患って抗がん剤投与を受けておられ 一時はすごく痩せて長時間かけて食事をしなければならない・・と言っておられ 皆で体調を心配していた時期があった。
おそらく完治してはいないのだと思うが 地域への思いが強く  ご自分の生きた証を・・と言う思いもあったに違いない。

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