植物図鑑 有川 浩 (アリカワヒロ) 作
先日、30代の女性と植物の名前をいろいろしゃべっていたら 「ヘクソカズラ」の話が出てきた。
すると 彼女が 『その名前、有川浩さんの「植物図鑑」に出ていて覚えた…ぜひその本を読んでみて~』と。
図書館で借りて来た。
ラブストリー
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主人公のOLさやかは、酔っ払った帰り道、アパートの前でイツキと出逢う。
「お嬢さん、よかったら僕を拾ってくれませんか? 噛みません。躾のできたよい子です」
その発言にさやかはイツキを拾い、アパートで同居生活を始める事になる。
イツキは野草・植物に詳しく、一緒に野草探しに行ったりしている内に徐々に彼に惹かれて行って…
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イツキは 野草のことに詳しいだけではなく 何も家事をしないさやかの代わりに
次々に料理をして 二人で食べたり 自分は夜コンビニでアルバイトをしているのに、OLのさやかのために 夜のうちに次の日の朝食と弁当まで作って用意して・・・・・・
いったい イツキは何者? 若いのにどうして こんなに野草を食するのに詳しいわけ??などと読み進むうちに 野草などの料理が大好きな私は ストーリーとしても 結構楽しめた。
そして野草の料理法が次々出てきて どれもおいしそう・・・・
自分も一般の人よりは 野草をいろいろ食べることを試みているほうだ思うけれど
なんだかとてもおいしそうだったので少しメモしておく。
ツクシ 佃煮
蕗 炊き込みご飯 (葉をたくさん採ってきて佃煮にしたことあり…苦味がおいしい)
セイヨウカラシナ と ノビル パスタ
タンポポ 茎の炒め物 葉の炒め物 花の天ぷら (根を干したもの・・コーヒーのようにして
飲んだことあり)
ヨモギ 葉や茎に熱湯をかけ お茶に (春にヨモギ餅を必ず作る てんぷらも大好き)
クレソン(水辺に年中あるらしい) パスタ
イヌビユ 柳川風
スベリヒユ からし酢味噌和え
そのほかにもワラビ、 イヌガラシ、スカシタゴボウ、イタドリ などの料理も読んでいると とてもおいしそう(#^.^#)
それから 夕方にならないと開かないという サンジソウ(ハゼラン)と言いう名前の花のことも初めて知って うれしかった。
この花は 夏から今頃の季節まで 咲くらしい、きっと私もどこかで見たことがあるのだろう・・・・・そんな気がする。
かわいいな、今度はこれがサンジソウ!!と確認しながら眺めてみたい。
この本の作者はおそらくまだ30代だと思われる。
きっと本人が野草料理に興味があり 野草料理を好むから このような小説が書けたのだろう。
最初は 携帯サイトの小説だったらしいが このように単行本になったから 私も読んでみる気になった。
でも 我が家で春に必ず食するコゴミや コシアブラの名前が全く出てこなかったのは不思議だった。
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