背景がみごと!!





以前 映画『剣岳 点の記』 を見たときに 景色の美しさに圧倒された。

その時の監督木村大作さんの『散り椿』を見に行ってきた。
やはり さすがカメラマン木村さん!!という作品だった。

とても素敵な映画だった。
時代劇はあまり好きでないが 思い切って行ってよかった~~


時代劇としては前代未聞の オールロケ と聞いていたが とにかく美しい自然描写。
主に富山や京都、長野でロケされたらしい。


降りしきる雪景色、 遠くに見える山、 空、 流れている川も 侍が馬に乗って走る林の中も・・・
すべてが美しい.

すばらしい景色の中で聞こえる鳥のさえずり、虫の鳴き声、川の流れの音、風になびくススキの葉音、馬たちが走る地響き、どれもがていねいに作られている。

音楽もとても良くて帰宅後調べたら 加古隆さんというピアニストの担当らしい。


藩の不正や権力に立ち向かっていく浪人役「しんべヱ」を演じるのは岡田准一。
これまで岡田准一の演技を見たことはなかったが 刀さばきがすごい。
西島秀俊と ツバキの大木の前で戦う場面でも  あまり身長が高くないと思われる岡田准一がとても大きく感じられた。
この映画出演にあたって どれほどの修練をしたのだろうか・・・・

岡田准一の亡き妻の妹役黒木華も 適役ですばらしかった。
黒木華は和服が似合うし 今回の役どころはぴったり・・・
この映画は 男と女の情愛、男と男の友情など 普遍的な愛が描かれている。

人生ままならないことだらけだけれど 折り合いをつけて生きねばならぬ
最後の「正義は必ずしも人を幸福にはしない」という言葉、妙に納得した。


映画が終わり キャストなどの名前が次々出てくるときのバックには 様々な花の映像が流れその花々の美しさも感動的。
イモカタバミ、稲、ドクダミ、ハハコグサ、セイヨウカラシナ、タンポポの綿毛など なにげない植物の映像が 次々流れ 目を奪われた。

花はやはり 実際に見るのが一番だけれど 自然の中で風にそよいでいる大きな画面の映像もすばらしかった。 

私は山ではいつも 接写して花の画像を撮ろうとするが 感動する画像にならないのは当たり前かもしれない。
今度は風も入れて動画で写してみようかな?

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