一見の価値あり

湖国三大祭り(長浜曳山祭り  日吉山王祭り  天孫神社の大津祭り)の一つ、大津祭りの本祭に行ってきた。

前日6日夜の宵宮では 曳山それぞれの「からくり」をまじかで見ることが出来たらしい。


大津祭りは江戸時代から約400年続いている。
大津祭りの特徴は曳山それぞれに備えられた「からくり」があり これは 能や中国の故事から題材を取り入れているらしい。

曳山『西行桜狸山』の古木から現れた桜の精が木の上で半回転したり しゃがんだりするという「からくり」や『西王母山』ではモモが二つに割れその中から童子があらわれて所作をする、というような桃太郎伝説にちなんだ「からくり」, また『龍門滝山』の「からくり」は鯉が滝登りを見せてくれた。

有料観覧席が設けられており そのそばで「からくり」を見せることが多いが いくつかは私が立っているところからも見ることが出来  そのたびに 「おおーっ!」という声が聞かれ拍手も沸いた。
ずっと上を見上げているものだから 首が痛くなって…


「からくり」の様子を動画でずいぶん撮影したが 残念ながら ここにはうまくアップ出来ない。
どの曳山にも 小学生と思われる男の子が4,5人鉦(かね)をたたいていた。
幼いころから大津祭りの楽しそうな囃子を見て「ぜひ参加したい」、と毎年申し込む子もいるようだ。

大津祭りでは 天孫神社の宮司さんのお祓いを受けている 粽(ちまき)が曳山からまかれ それを玄関や軒先につるしておくと厄除けになるとか。
曳山の上から 何度もあちこちで勢いよく撒かれ 大勢がそれぞれに「ちょうだーい」などと両腕をあげていた。

13基もの曳山それぞれ個性があって 歴史や伝統のすばらしさを感じた。
滋賀県に住んで50年近くになるのに 初めて訪れたが 一見の価値がある、と思った。

今朝の新聞によると 約14万人が訪れたらしい。










このタペストリーはベルギー製
重要文化財に指定されているという



















曳山「源氏山」に上がっている少年の衣装







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