植物の自家中毒

もう10年近く前になるかもしれないが 霊仙山の頂上付近にトリカブトが群生していた。
少し離れて見ると まるで北海道富良野のラベンダー畑を見ていると錯覚するような感じで 一面  紫、ムラサキ、むらさき 、紫・・だった。
しかし 数年後あれだけ一面にあったトリカブトがほとんどなくなってしまった。

近年どこの山も シカの害がひどく いろいろな植物がなくなっていくが 猛毒のトリカブトを鹿が好んで食べる、とは考えにくく ( 確かに人間には有毒でも 鳥や動物には無害のものもあるが ) 頂上付近だから盛夏時 乾燥に耐えられなくて あっという間になくなったのでは・・・ などと考えたりしていた。


今回御池岳で トリカブトを20本くらい見つけたが すべて丈はせいぜい50㎝くらい、花はどれも一個しかつけていない。
霊仙岳ほどではないにしても ここ御池岳にも以前はトリカブトがたくさん咲いていた。
丈は1m位かそれ以上でで 花もたくさんついていた。
自然淘汰ではなさそう・・・・・・・

きれいでなかったから あまり真剣に写さなかったものだから ピンボケ!

ひょっとしたらこれも自家中毒だろうか。
セイタカアワダチソウの自家中毒は有名であるが もしかしたら トリカブトにも同じことが起きているのでは・・・・?
植物学者でもないので よくわからないがなんだかそんな気がしている・・・


ヨメナ、もしくはカントウヨメナ、 ユウガギク のどれか分らないけれど 山のあちこちにこれが咲いていた。きれい!!









ボタンブチには リュウノウギクも咲いていた。
                                                                                                                ↑  カメラのストラップ


我々二人が「神様の木」と呼んでいる マユミの大木は たくさんの実をつけていたが 下の方の木の皮はやはり剥がされていた。
間違いなくシカのしわざ。この木の寿命もそう長くないかもしれない。






登山中他の場所でも 何本かのマユミを見つけた。遠くから見るとほんのりピンク、そばに寄ってみると赤い実が少し割れかかってピンクが見えていてなんともかわいい。






サワフタギも実付きがよく 黒紫の光る実をたくさんつけていた。





連休最後の体育の日とあって 登山客はかなりいた。
紅葉には少し早いが 遠くに見える景色は十分きれい。
写真ではあまりきれいに見えなくて残念だが・・・









あちこちに ネットを張って鹿の害から植物を守ろうとしているようだ。しかしこれくらいだと 害をなくすには到底無理だと思う。

木の下の方に ネットをまいてある木に ヒラタケと思われるキノコがたくさんついていた。


これらは何かな????






ほぼ下山しかかった時に 疲れた表情で登ってくる青年が・・・・
聞いてみると 藤原岳から御池岳に来たが 下山中迷ってしまい 反対に来てしまった・・・・と。
鈴鹿市から来ていて近鉄沿線らしく 下山してからどこかでタクシーを呼ぶつもりだったらしいので 一緒に車まで下り 多賀まで同乗させてあげた。

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