句集

いつも行く山の常連のMKさんから 生前母上様が作っておられた俳句を 弟さんとともに編集し、句集を出版したので・・・・・・と いただいた。


虎落笛(もがりぶえ)




おひとりで 割烹料理店を開いておられたが 70歳を機に 店を閉じられ、その後句会に入り 俳句つくりに励んでおられた、という。
朝日新聞の滋賀俳壇にも投句され 何度も掲載されて 年間優秀賞も受賞されたとか・・・・そのほか角川書店月刊「俳句」にも投句を続け 何度も掲載されたそう。


「ご存命の時ではなく 亡くなられて何年もたってから句集を出されたのはどうしてですか」と MKさんにお聞きしたら 「句がたくさんあって 選ぶのに時間がかかった」のだそう。
この句集だけでもすばらしく多い量なのに もっともっとあったのだという。


それにしても亡くなられて6年たって出版されるとは 何と親孝行な息子さんたちなのだろう、なんとお幸せな母上なのだろうと思った。


俳句の整理をしているときに 角川月刊「俳句」のバックナンバーを見ていたら
亡くなって一ヵ月後に掲載されている句が見つかったそう。


       雨が雪にかわる一駅湖西線


       夕暮れの満ち行くところ花菜畑




この二つの句に 息子さんであるMKさんは 
「この二つの句は 自分自身に置き換えて歌ったのではないか・・・・この先長くはない人生を振り返りながら  雨から雪へと変わって行く、生から死へ、一駅ごと、一日一日近づいていく自分を詠んだのではないか、 これまでの人生を振り返り 私は十分やるべきことをやってきたし満足できる、これからの行く先は花菜畑のように華やかで穏やかな世界ではないか、と人生を締めくくったように思う」と結んでいる。


私は 新聞や雑誌に載っている俳句や短歌を詠むのは大好きだけれど 難しいことはわからない。
今回もたくさんの句の中には 「あ~わかる」「あ~景色が目に浮かぶ」などと思う句もあったが よく分からないのもあるが この最後の句を読んだ時には 胸の奥がジーンと熱くなった。









コメント

このブログの人気の投稿

牛乳パックで小物入れ

リリアン編み

熊!!あらわる   そして 山を守る使命感!