ふたりの・・・・

松谷みよ子さんが亡くなったそうである。
89歳、老衰とのこと。年齢に不足はないかもしれないが 昨日ラジオで訃報を聞き ショックだった。

30代40代のころ 仲間と一緒に図書館で子供たちに 本を読み聞かせるボランティアをやっていて
その時に 松谷さんにも野洲に来てもらい おはなしを聞かせていただいた。
児童文学者として第一人者の松谷さんにお会いしたこと、お話したこと、 並んで写真を写したこと、すべてがうれしいことで懐かしい。

昨夜その頃一緒に活動していたMKS在住のSMさんからメールが来て 「さびしいね、悲しいね、ショックだね」と。  同じ気持ち。
「また作品を読んでみよう」と。  同じ気持ち。

松谷さんの絵本では赤ちゃんシリーズの「いないいないばあ」が一番有名かな。
40代くらいまでの人ならどこかで誰かにこの本を読んでもらっているだろうと思う。

でも 私が一番印象に残っているのは 「ふたりのイーダ
この本を読んで 『児童文学は決して子どもだけの本ではない』と思った。
原爆、そして反戦平和をテーマにしている。




                                安らかにねむってください
               あやまちはくりかえしませぬから




これ以外にも
「死の国からのバトン」・・・・・公害
「屋根裏部屋の秘密」・・・・七三一部隊
「私のアンネフランク」・・・・アウシュビッツ

これらのシリーズを読み 学校では教えてもらえなかった 戦争の悲惨さ、不条理を知ったように思う。

ふたりのイーダは 何度も読み ストーリーはすっかり覚えているが いつでも「椅子がかわいそう・・・・」と 涙が出てくる。
そういえば 息子も小学生の時に読んで ひとこと「椅子がかわいそう…」と言ったっけ。


追記 2015.3.23
 1976.6に 松谷みよ子さんの あとがきがある「ふたりのイーダ」をまた読んだ。
椅子が カタカタと音を立てて くずれ こわれたところで また嗚咽がもれた・・・・・
 

2015.4.11

『龍の子太郎』も 大好きな本。
このひととき欄に載っていた先生も先生の文章も素敵!!!
        

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