節電

あの東日本大震災の時の原発の事故を見て 「なんとか 原発にたよらないで生活できないものか・・」と多くの人が考えたと思う。
私も少しは節電したいと思ったが することと言えば 使っていない部屋の電気をマメに消すこと,長期間使わないコンセントを抜いておくことくらい。
我ながら情けないのだが・・・・

その後「電気掃除機を手放し 電気洗濯機を手放し・・・」というコラムを見たときに
「すごい!」と思ったものだが そのうち同じコラムで「電気冷蔵庫を手放した」という記事を読んで  「ここまでやるとは・・」と思ったものだ。

50代、独身

掃除はほうきにしたら 以前よりマメに使うようになり かえって家の中はきれいになるし 洗濯はお風呂の度にその日のものを手洗いする。

毎日弁当を持参している自炊派、それまでは一度に炊き冷凍保存していたが 「おひつ」を購入。
炊飯器は使わず鍋で炊く。
もちろん電子レンジも手放したそう。

その日に食べるものだけを購入するようになり 余った野菜は全てベランダに出して干し野菜にする、干した野菜からはうまみが出るので 出しもあまりいらなくなった・・・

ふだんの食事は 「メシ 汁物 漬物」のワンパターンだけれど飽きないそう。
ご飯は鍋で玄米を炊き 干し野菜数種に みそ、 それにお湯をかけると あっという間に  だしのきいた味噌汁ができると。

全ての人にこのような生活を・・・・、とは所詮無理な話であり この著者もテレビでこんな生活を紹介したところ

○おまえは電車に乗らないのか
○電気なしでは工場も動かぬ
○高齢者にもこんな生活を強いるのか 

と節電生活を伝えたことが批判の的になったことに驚いた、そう。

たしかに電気のせいで 文化的な生活ができるようになっていったことは確かで 電気を手放すことは 発展の道を閉ざしていくということもあるかもしれない。

稲垣さんは 暖房は火鉢だそうで驚くほど手間がかかり 火がついたときの喜びと言ったら!!と書いてある。
安倍首相 !! 私 日本を取り戻しました】だって!  ←笑っちゃった

この稲垣さんは 「個人的脱原発」を目指しているようで あの震災の時の衝撃を 個人的に 節電という形にして つぐなっているのではないか・・・・


著者はコラムでも取り上げているし 講演でも 常に 「原発事故の加害者はだれか」と考えていて
 あるとき 原発事故で故郷を損なわれた人にむかって その疑問をぶつけたそうである。
「うーん」と考え込んでしまい「まだ時が止まってっから」「復興もしていないのに忘れられたら困るっていうのはある」くらいしか話してくれないが 食い下がって疑問をぶつけたら 一人が「結局、みんなが変わんなかったら何も変わらないんじゃねーの」と。

被害者がいれば加害者がいる。
加害者は 電力会社か?国か?それとも深く考えることもなく電気を使ってきた我々か?

本当にある出来事の原因は 一つではなく多くのことが絡み合っているということを 考えさせられる話だ。


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