思いがけないところに ♪ ♡

甲津畑から雨乞岳へ。
駐車場に着くとすでに10台以上の車。
雨乞岳には武平峠から登る人が多いのに 甲津畑からの登山道も知れわたってきて・・・


林道歩きのすぐあと ササユリの葉があり 「ここでササユリが咲いているのを見たことがないのに・・」と思ったが この後登山道には ずいぶんたくさんのササユリの葉を見つけた。

ササユリの種子は風に乗って広がる。
初めて地上発芽するのは通常翌々年の春だそうで初めて花を咲かせるまでに種子から約7年以上(野生の場合)の歳月がかかる。
だから 葉がたくさんあっても花が咲くまでに育つのは ほとんどないから なかなか山道で花が咲いているのを見ることがないのだろう。


期待していなかったのに ヤマシャクヤクの花が・・・

一気にテンション上がる。
しかし この先 ヤマシャクヤクの花や蕾を何ヶ所も見つけた。
こんなにたくさんの場所にあるとは・・・数年前からの場所もあれば 今回初めて見つけた場所もある。

そしてそして・・・
ユウシュンランが登山道に。
踏まれないように囲いをしておいた。

その後しばらくしたら 何んとギンランがある!ある!
盗掘などにあわないよう その辺りにある枯れ木などで囲う。
すぐあとから来た登山者は全く気付かず通り過ぎる。
当たり前かもしれない。
探そうと思わなければ目に入る花ではない・・・






これは?
もしかして キンラン??

これも?

心弾む気持ちで歩いているとコショウの木が。

これは沈丁花科の植物で 赤くなる果実が非常に辛いことから名づけられたので 食品のコショウとは関係ない。

キランソウもしっかり咲いている

ヤマシャクヤクも数本ずつきれいに咲いているのを次々見つけ そのたびに そばまで行って眺めた。
高度900mくらいのところのヤマシャクヤク
丈が高い

杉峠のそばまで来ると ルイヨウボタンと エンレイソウ。

エンレイソウはもう実になりかけている

そしてワチガイソウとネコノメソウが固まって咲いている。
上を見上げると オオカメノキが今満開。
ワチガイソウ
かわいいなぁ~

ボタンネコノメ


杉峠には 武平峠から来た人、雨乞岳から下山してきた人など大勢いたが 最近はイブネを目指す人が多いようだ。

急登を過ぎて尾根に出ると ハルリンドウがあるが ヤマシャクヤクなどを見つけるたびにウロウロしたのでいつもよりずっと時間がかかり 頂上までとても遠く感じた。

雨乞ピ―クには若い二人連れ。
鎌ヶ岳方面に向けて何やら写しているよう・・・
聞いてみたらドローン会社製のカメラのようで すごく小さくて レンズ部分が回転し、 液晶画面もついていて マイクロSDカードが内蔵されているとか。
若い人は時代の先端を行く品をもっているので 勉強になるなぁ~

われわれはすぐに南雨乞方面へ。
通る人が少ないので笹が生い茂ってすごい。
雨乞岳(1238m)===南雨乞===清水頭===

ここはめったに出会う人がいないが 男性一人とすれ違った

「大峠から来られたのですか」
「そうです」
「道はきちんとついていましたか」
「ついていましたよ」
「(渡渉地点の)水は多かったですか」
「そんなに多くないです」
「シャクナゲは咲いていましたか」
「咲いています、咲いています」

やった~~   しんどいけど楽しみが出来た ♪ ♬

真っ青な空のもと ほとんど人のいない周りが山で囲まれた道を歩く。

大峠へ曲がる道辺りには 例年だと オオイワカガミとハルリンドウが並んで咲いているが この辺りのオオイワカガミはぐっと少なく 葉も極端に小さい。

でもハルリンドウは 一段と青く感じられる。

星みたいだった~~

そのうちオオイワカガミも ちらほら出てきた。

そして シャクナゲが…きれいきれい!!
咲いてました 咲いてました 咲いてました
蕾もあるけれど見ごろの花が多くて楽しめた。






大峠までの最後の方はとても急斜面で下山には気をつかう。
木々の間から 斜面を見たらまだ山桜の大木に多くの花がついていた。
そして 斜面にずっとシャクナゲの花が・・・・思わずカメラを向けズームで撮ってみた。

ここから見えるピンク色は
全てシャクナゲだと思われる

ツルベ谷は どちらかというと暗い道で 歩いていてあまり楽しくはない。
いつも ミスミソウの葉と チャルメルソウの葉を見かける。

しかし、 斜面をふと見ると ヤマシャクヤクが・・・・
急斜面だけれど やはり見たくて そばまで行く。
もう終わりかけの花もあったが 20個近く咲いていた。
こんなところにまでヤマシャクヤクがあるなんて・・・

今回10か所くらいヤマシャクヤクの咲いているところを見つけた。

暑かったけれどたくさんの花に出会えて 楽しい楽しい一日だった。
28000歩を超えていた。


次の月曜日の朝のニュース 「愛知県の男性が 雨乞岳で行方不明.遭難か?夕方4時ころ道に迷ったと家族に電話があったが それ以来 連絡が取れない状態が続いている。  携帯電話を持ってはいるがつながらない。この男性、雨乞岳にはこれまでに何度も登っている」

武平峠から登ったようで 私たちのルートとは違うが それほど道に迷うようなところもないようだし、 滑落するような場所もないと思うのだが・・・
何とか 元気で見つかってほしい

【月曜日夜追記】

家族から捜索要請を受けて 今朝から探していたらしいが 8時ころ(確かそういったと思う)武平峠の近くの登山道に座っているところを見つけた、とのこと。
けがのあるなし、迷ったのか、滑落したのか、携帯電話がつながらなかった理由など その辺りのことはまるで放送されなかった。
登山届は出ていなかった、と。
でも無事だったようでよかった~

コメント

このブログの人気の投稿

牛乳パックで小物入れ

リリアン編み

熊!!あらわる   そして 山を守る使命感!