抽選で・・

 今 図書館には「長時間滞在しないよう」張り紙がしてあるので 読みたい本を数冊検索し、それが貸し出し中だったりすると 小説の棚をのぞき 目についたものを借りてさっさと出てくるようにしている。

角田光代さんの本を探しているときに 「か」の欄でこの本を見つけた。

題が面白くて「え?抽選で結婚相手を??」と手に取って借りることにした。8冊借りてきたのに最初に読みだした。

抽選でお見合いがセッティングされ、3人の相手を断ったら 【テロ撲滅隊へ従事させられる】というもの。いくら少子化対策だとしてもそれはないでしょ、まぁ 小説だからいいのか・・など思いながら読み進んだ。この作家さんは初めて。



もてない男性の心理(?)など面白く読めた。初対面の相手との会話もいろいろ書かれていて男性も女性もそれぞれ下心もあり、読んで楽しい。 母娘の密接すぎる関係なども極端に描かれている。この小説の中では 娘や息子に対して親の干渉が過ぎている!と思う。子供が自立するためには親も子離れしなくちゃ、ね。


先月 60代の女性と話していると「30代の娘の結婚相手を探しているが 見つからない.保母なので 男性と出会うチャンスが・・・」と聞いた。抽選で相手を決めるというのはもちろんあり得ない話だが 異姓と付き合う機会がない人が その機会を作ってもらうのは必要なことなのかもしれない、ってちょっと思った。ただ、たった3回で罰則というのは「そんな簡単に一生を共にする人が見つかるわけないのでは?」とも思う。そして合コンというのも 出会いを作って相手を探す一つの方法なのかも?

ただの恋愛小説のような気もするが 10年前に書かれた小説だけどその頃も「少子化」が叫ばれていたのだろうか。私は 少子化がなぜ悪いのか?と思う。高齢者を支えるのが大変だから??それは問題のすり替えじゃないのかしら。 食料自給率が下がっていっているのだから 人口が増えすぎたら困るのでは?と思うが。  子どもが大好きだし、幼い子を見るとホッとするので 子どもが多くなってくれるのはうれしいけれど だから今の世代の人に「どんどん産んで」というのは おかしいよ~

”結婚し子供を産み育み”というのが 一般的と考えられているかもしれないし、ひょっとしたらそうすることがもっとも楽なのかもしれないが これからはいろいろな生き方があって当たり前なのではないかな。 一人で思うような人生を歩む人もいてもいいだろうし、それを他人がどうこう言うものではないのでは?

読み終えた後 この小説が数年前にテレビドラマ化されたことを知った。どうりで今回私が借りてきた8冊の本の中でこの本だけが 「予約者あり 延長不可」になっている。私が借りた後にリクエストした人がいるらしい。


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