オホーツクブルー
この辻村深月さんの本を以前 読んだことがあり 心の奥深くまで登場人物のことを表現していてとても面白かったので(【朝が来る】確か養子縁組のはなしだった)図書館でこの本を手に取った。
400ページ近い大作だけれど あっという間に読み進むことが出来 最後には 涙があふれてきた。
劇団員だった夫がある事件のあと身を隠さなければならなくなり 連絡を取るすべを失ってしまい、小学生の息子とともに 日本のあちこちを逃げ回る早苗。
追われる恐怖を感じた早苗は 住んでいた東京を離れ 四万十市へ。
息子の転校する手続きもしないうちに 次々と逃げ回らなければならない状況に・・
次は 兵庫県家島・・別府・・仙台・・女満別空港へ。
その土地ごとの風景の描写もすばらしい!!
各地で出会う人々の優しいまなざしと言葉遣い、事情をかかえているらしいと感じていてもさりげなく接し 何かと親切にしてくれる住民たち。
いろいろなことを経験するが 別府での日々のことをここに記す。
別府温泉では「砂かけさん」という仕事がある。
お客さんに砂をかけるのである。
温泉で温められた砂を全身にかけてもらうと 暖まるだけではなくデトックス効果もあるということを聞いたことがある。
早苗は 時給が高いのでその仕事につきたいと思ったが 一緒に面接を受けたもう一人は若くてはきはきしており 「きっと落とされる」と思っていたが 早苗が採用された。
その時 先輩が「苦労しちょったり 何か背負うものがある人の方が強いよ」と。
この言葉には私も納得。
また 仙台では 写真館の別室で過ごさせてもらうようになったが 写真を撮りに来る人の中にも 地震で家を失ったり 家族を失ってしまった人々がいてそういう人と接し、 自分たち以外にも住み慣れた土地を離れざるを得ない人がいることに気づく。
その時に写真館のお兄さんは 津波で汚れた写真などの修復をしていたが その言葉 「写真の仕事は昨日と明日の仕事の両方がある」 『失ってしまった゛昨日”を取り戻す手伝いをする仕事と これからのこと ゛明日”の思い出を残していく仕事』 の両方。
あちこちと違う土地で生活しているうちに 小学生の子がだんだんたくましくなっていく様子もわかり 子どものかぎりない可能性を感じた。
着いたばかりの初めての土地、仙台で高熱で倒れた母親を助けたくて 見知らぬ人に「助けてください」と声掛けを。こんな成長・・・・。
早苗と長く離れていた夫の居場所がわかり 女満別空港へ向かう。
その飛行機の中で 空が突然晴れはっきりした鮮やかな青と白い雲が窓から見える、それをオホーツクブルーというらしい。
私自身も何回かその辺りの空を飛んでいるはずなのに そんな素敵な「オホーツクブルー」などと言う言葉を初めて知った。
今回ネットでそれを調べていたら 北見市のホームページに 「意外と思われるかもしれないが北見市は日照率が高い」と言う書き込みがあった。
北見市も我が家と縁があるところだけれど今回このことも初めて知った。
400ページ近い大作だけれど あっという間に読み進むことが出来 最後には 涙があふれてきた。
劇団員だった夫がある事件のあと身を隠さなければならなくなり 連絡を取るすべを失ってしまい、小学生の息子とともに 日本のあちこちを逃げ回る早苗。
追われる恐怖を感じた早苗は 住んでいた東京を離れ 四万十市へ。
息子の転校する手続きもしないうちに 次々と逃げ回らなければならない状況に・・
次は 兵庫県家島・・別府・・仙台・・女満別空港へ。
その土地ごとの風景の描写もすばらしい!!
各地で出会う人々の優しいまなざしと言葉遣い、事情をかかえているらしいと感じていてもさりげなく接し 何かと親切にしてくれる住民たち。
いろいろなことを経験するが 別府での日々のことをここに記す。
別府温泉では「砂かけさん」という仕事がある。
お客さんに砂をかけるのである。
温泉で温められた砂を全身にかけてもらうと 暖まるだけではなくデトックス効果もあるということを聞いたことがある。
早苗は 時給が高いのでその仕事につきたいと思ったが 一緒に面接を受けたもう一人は若くてはきはきしており 「きっと落とされる」と思っていたが 早苗が採用された。
その時 先輩が「苦労しちょったり 何か背負うものがある人の方が強いよ」と。
この言葉には私も納得。
また 仙台では 写真館の別室で過ごさせてもらうようになったが 写真を撮りに来る人の中にも 地震で家を失ったり 家族を失ってしまった人々がいてそういう人と接し、 自分たち以外にも住み慣れた土地を離れざるを得ない人がいることに気づく。
その時に写真館のお兄さんは 津波で汚れた写真などの修復をしていたが その言葉 「写真の仕事は昨日と明日の仕事の両方がある」 『失ってしまった゛昨日”を取り戻す手伝いをする仕事と これからのこと ゛明日”の思い出を残していく仕事』 の両方。
あちこちと違う土地で生活しているうちに 小学生の子がだんだんたくましくなっていく様子もわかり 子どものかぎりない可能性を感じた。
着いたばかりの初めての土地、仙台で高熱で倒れた母親を助けたくて 見知らぬ人に「助けてください」と声掛けを。こんな成長・・・・。
早苗と長く離れていた夫の居場所がわかり 女満別空港へ向かう。
その飛行機の中で 空が突然晴れはっきりした鮮やかな青と白い雲が窓から見える、それをオホーツクブルーというらしい。
私自身も何回かその辺りの空を飛んでいるはずなのに そんな素敵な「オホーツクブルー」などと言う言葉を初めて知った。
今回ネットでそれを調べていたら 北見市のホームページに 「意外と思われるかもしれないが北見市は日照率が高い」と言う書き込みがあった。
北見市も我が家と縁があるところだけれど今回このことも初めて知った。
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